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「リビンマッチ・不動産業界転職人材」今回は「転職に必要なこと:不動産鑑定士とは」です。
不動産鑑定士とは
不動産の有効利用を判定して適正な地価を判断することと、不動産の適正な利用についての専門家が不動産鑑定士という仕事です。不動産鑑定士の資格は不動産の最高位に資格ともよばれ難易度が高い資格であるといえるかもしれません。
不動産鑑定士の主な業務は国の地価公示、 都道府県地価調査、公共用地の買収評価、相続税路線価、定資産税評価、裁判上の評価など公共団体向けのものと、会社の合併時の資産評価や不動産カウンセリングなど民間に向けたものがあります。
不動産鑑定評価書が書けるのは不動産鑑定士だけで、業務独占資格となっています。また不動産鑑定士は、不動産の有効活の専門的なアドバイスなども行うことが可能です。
3次試験まである不動産鑑定士の資格ですが、2次試験合格後、3次試験に挑戦するには不動産鑑定業での2年間の実務経験が必要です。2次試験通過後、不動産鑑定士になるまでは最短で 4年程度、平均で7年半から10年かかるといわれており、受験者にとって心理的かつ経済的な負担はかなり大きなものになっています。
不動産鑑定業への就職自体、高齢者の受け入れ口は少なく、また若くても英語ができないと困難であることから、実務経験を積むこと自体が大きなハードルとなっています。実務経験は、賃金の安いという問題から、さらに現在では無料奉仕はもとより、働くほうがお金を納めるという話まであるようです。
実務経験を積むことの難しさから不動産鑑定士資格に挑戦する受験者の数が減少してきているわけです。
国土交通省では「不動産鑑定評価部会」での「今後の不動産鑑定評価のあり方」の「とりまとめ」の中で不動産業の多様化とともに「不動産鑑定士の能力向上のために試験制度の見直し」を提言しています。とりまとめでは資格取得に求められる知識や能力を維持しつつ、試験体系の簡素化を目指していこうと提言しています。現在 1次・2次・3次と分かれている試験を一本化する、実務経験が必要とされていたものを合格後の研修制度に変更するなど今後大幅な改革が見込んでいるといわれています。
今後実務経験が不要になれば、不動産事業での独立を目指すうえで、不動産鑑定士資格に挑戦するという選択肢も大いにでてくることでしょう。今後の動向が注目される資格のひとつといえるかもしれません。